実務基礎科目

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■実務基礎科目
授業科目名 講義等の内容
法情報調査 本科目は、法学概論(ないし入門)分野と法情報検索分野を統合した内容とする。法学概論に関しては、主に民法・刑法に共通する用語・概念について、その類似点・相違点を明らかにしながら、基本的な法的概念・思考方法を身に付けさせることを目的とする。基本的に、講義方式を中心に、対話法も用い、法律学を学ぶ上での基本的な概念の意味を、特に民刑の用法の微妙な相違を意識させながら検討し、その相違の理由と問題点を考えさせることにより、基本的な法的思考能力を養成する。法情報検索に関しては、法律関連情報の検索・調査方法についての基本的な技能を習得させることを目的にし、実習を中心とする。
法曹倫理 法律専門職をめざす学生に対して、自分が将来担うであろう社会的役割と、弁護士が個人およびプロフェッション全体として迫られるであろう多様な意思決定に伴う責任とを、多元的に考察する機会を与えることによって、将来、自ら一定の役割を選び取り、責任を自覚して行動し得るような主体的な判断力を養う。プロブレムメソッドを採用して、物語性を持ち、複数の論点が含まれ、異なる観点からのアプローチが可能であるような、比較的長文の設例を学生に提示して、設例に登場する弁護士の立場で「いかなる行動を取るべきか、いかなる判断を行うべきか」考察させ、双方向型の授業を行う。
民事訴訟実務の基礎 実際の事件を題材にして、実務の基礎的かつ実際的な技能の養成を行う。各授業ごとに、教員と学生相互での討論を通じて、事例に則した手続ないし法的手段の留意点を検証する。同時に、各種文書の作成(起案)を行い、当該作成文書を学生相互に講評させ、検討する。各授業の最後には、教員による模範文書ないし実際の事件において作成した文書との比較検討をも行い、実践的な技能の習得を目指す。
刑事訴訟実務の基礎 刑事手続の具体的な流れについて、刑事手続の基本的な役割(適正手続、基本的人権の保障、無辜の不処罰等)を踏まえた上で、記録教材を素材として実務に即した検討を行い、実務家としての初歩的な技術を習得させることを目的とする。特に、各種請求書、起訴状、冒頭陳述書、論告・弁論要旨、判決文など刑事実務において不可欠な文書の起案を中心に、現実の実務に即した手続遂行能力の養成を図る。その意味で、刑事手続上の各種法文書作成技能の習得も併せて目指すものとする。
リーガル
クリニック
(概要)弁護士等の実務家教員の指導の下で実際に具体的な事件を引き受け、その過程の中で実務的で実践的な知識や技術等を学ぶとともに、法曹の心構えや倫理についても考え、身に付ける臨床的な教育を行う。具体的には、実際に事件に直面することを通して何をどのように処理していけばいいのかが直感的に把握でき、対応できる法曹に不可欠な能力を養うとともに、教室での法理論の学習と実務的実践的な能力の修得を有機的に結び付け、地域に深く根差した質の高い法曹の養成をその授業科目の内容とする。
ローヤリング 法律実務家、とりわけ弁護士としての職務を行うために必要な基礎的技能の修得、すなわち、(1)面接と助言(法律相談)の技能、(2)事実の調査・収集・認定と法的分析の技能、(3)問題解決手段選択の技能、(4)紛争解決の技能(交渉・合意文書作成)、(5)当事者への説明・説得の技能、(6)証人尋問と弁論の技能の基礎を理解、習得させる。あらかじめ学生に具体的な設例を与え、適宜弁護士、依頼者本人、関係者等の役割を割り振った上で、課題の作業(法律実務)を行わせる。与えられた作業を実際に行った後、学生は、その結果および関連する問題点について、設問に基づいて、プロブレム・メソッドにより議論する。学生は、ロールプレイング・シミュレーションおよびその後の教室での議論の結果につき、指定された方式によりレポートを提出する。
エクスターン
シップ
主として地元弁護士事務所等において、法律実務の実際を体験することによって、実務感覚を養うことを目的とする科目である。併せて、現実の弁護士等の働き振りを直接観察することにより、将来自らが法曹となることの意義を自覚させ、法科大学院における教育効果の向上をも目指す。実施時期については、原則として、2年次夏季または春季休業期間中とし、依頼者等への対応、法律相談に際しての注意事項、訴訟準備の実際、法律事務所経営のノウハウ、など研修内容についての一定のマニュアルを作成し、事務所ごとの偏差をなくすように心がける。
民刑事模擬裁判 民事訴訟の実務の基礎的な知識・技能を理解し,身につけることを目指すとともに,実体法や訴訟法を生きた素材をもとに,動的につかむことにより,基礎的な法律知識を深める。具体的には,学生を,裁判官,双方代理人の3グループにわけ,ロールプレイによる相談・事情聴取からはじまり,証拠の検討・法的主張の検討を経て,訴訟提起から,口頭弁論手続・弁論準備手続・証拠調べ手続を経て判決までの流れをひととおり行う。その間,訴状・答弁書・準備書面・証拠申出書・陳述書等の作成や証人尋問の準備等も行うことにより,事実関係の正確な把握や法的分析力,自己の主張を論理的・説得的に展開し,表現する力,立証責任に基づいた効果的な立証・反証を尽くす力を養成する。
刑事裁判過程について、ロールプレイ・シミュレーション方式によって、裁判実務の基礎的かつ実際的な技能を身に付けさせることを目的とする。公訴提起・事前準備、冒頭手続・証拠調べ、論告・弁論、判決等の各手続段階において、それぞれの役割に応じた手続遂行能力を養成する。具体的には、学生を3グループに分け、それぞれ裁判官・検察官・弁護人の役割を担当させ、一定の模擬訴訟記録を渡して事前に準備させ、実際の裁判手続のシミュレーションを行い、判決後に全体を通した検討を行う。